失敗しない保険選びのコツ
2025.03.31
ペット保険について、ペットショップやブリーダーでペットをお迎えしたときに加入したまま、契約した内容について振り返る機会がない方も多いのではないでしょうか。
あるいは、ペット保険はよくわからないから加入してこなかったという方は、どんな保険が自分のペットや家計に合っているのか気になりますよね。
せっかくペット保険に加入していても、どのような補償に入っているのかよく理解していないと、いざ保険金請求する際に「ずっと保険料を支払っていたのに、思っていたような保険金を受け取ることができなかった。」ということになりかねません。
では、ペット保険に加入するときにどのようなことに気をつけておけばよいのでしょうか。この記事ではペット保険のプラン選びの際に、知っておきたい用語や契約をするときに気をつけたい項目について解説します。
①知っておくべき保険用語
ペット保険の多くは人間の医療保険や傷害保険と同じような補償内容で構成されていますが、人間の保険との違いとして補償割合があります。合わせてぜひ知っておくべき保険用語を順に解説します。
【補償割合】
補償割合とは、かかった治療費に対し、保険金が支払われる割合のことです。例えば「補償割合50%」で加入のケースにおいて、かかった治療費10,000円が補償対象と保険会社から認定された場合、5,000円が支払保険金となります。一般的に50%、70%、90%などのプランが存在し、補償割合が大きいほど保険料も高くなる傾向があります。

【免責金額】
免責金額とは、契約者の自己負担額のことであり、治療費が免責金額以下のときは保険金が支払われません。かかった治療費が免責金額を超える場合は、そこから免責金額を差し引き、補償割合を掛けた金額が保険金として支払われます。
【通院・入院・手術の支払限度額】
各保険プランには、通院、入院、手術ごとに1日あたりの支払限度額や年間の支払限度日数が設定されています。例えば通院の場合で、1日あたりの支払限度額が10,000円、年間20日まで補償されるプランなどがあり、その限度を超えると自己負担となります。
限度額は加入した保険契約期間内の条件ですので、契約を更新する場合は、新たな保険の始期日に限度額がリセットされます。
【特約】
人間の保険と同様に基本的な補償に加えて、ペット保険にも付加できる特約が存在します。例えば、ドッグランで他人のペットにケガをさせてしまった時のペット賠償責任やペットが事故で歩行困難になった場合の車イス補償、考えたくはありませんが、ペットが亡くなった時の火葬費用などがあります。これらの特約を付加することで、より手厚い補償を受けることが可能です。ただし、追加の保険料がかかる場合があることも考慮しましょう。
【待期期間】
契約時点から補償開始まで一定の待機期間が設けられている場合があり、多くの保険会社では病気のみ、契約開始から30日間を待期期間と設定しています。この期間中は補償が受けられません。詳しい内容は保険会社によって変わるため、特に保険加入時と保険見直しの際によく理解しておくことが必要です。
これらのペット保険用語を正しく知っておくことで、自分のペットに合った補償を選択することができます。そして保険に加入する際だけではなく、保険金を請求する際も飼い主さまにとって重要となるため、よく理解しておきましょう。
②保険選びで気をつけたいこと
ペット保険を選ぶ際に結局どの保険がいいのか、よくわからないから保険料で決めたという方も多いのではないでしょうか。保険に加入するときは保険料も大切ですが、他にも気をつけるべき項目をいくつかご紹介します。
【ペットの固有種や年齢による選び方】
ペット保険選びの大前提として「ペットが健康であること」、「加入できる年齢であること」、「加入時の年齢によっては補償に制限があること」が挙げられます。そして知っておきたいのは、ペットの種類によって発症しやすい特定の病気やケガがあることです。ガンにかかりやすい大型犬や、脚のケガをしやすい小型犬、泌尿器系の病気を抱えやすい猫など、個体や固有種によって発症しやすい病気やケガがあります。多くの保険会社では代表的な病気はカバーされていますが、補償範囲に若干の差異はあるため、自分のペットがどのような病気やケガにかかりやすいか、事前に確認してことも必要です。

また、ペットも歳を重ねると、視力が悪くなることでケガをしやすくなったり、加齢と共に複数の病気を同時に抱えたり、慢性的な病気にかかったりすることで病院へ行く機会が増えてきます。シニア期にはこれまで以上に医療費がかかることに留意しておきましょう。
そして、特に注意すべきはペットがシニア期に入る年齢とされる7歳を過ぎると加入できない保険会社があることです。保険への加入はペットが若く健康なうちに検討しましょう。
【保険料を抑えるときの注意点】
充実した補償も必要だけど、保険料を抑えたいと考える飼い主さまは多いですよね。例えば、免責金額を設定することや補償を絞ることで保険料は抑えられる傾向にあります。その際に気をつけたい点は以下の通りです。
免責金額を設定する
免責金額を設定していると、決められた免責金額までは自己負担となるため、保険料が抑えられる傾向にありますが、治療費が少額の場合は受け取れないこともあります。
補償内容を絞る
補償を「手術・入院」に限定することも、保険料を抑えるための方法のひとつです。ただし、支払い要件が「手術を含む連続した入院」となっている場合や「日帰り入院は対象外」の保険もあるため注意が必要です。
補償割合を低く設定する
補償内容を絞らずに「通院・入院・手術」のすべてに備えつつも、補償割合を低く設定することで保険料を抑えることができます。その一方で受取保険金は少なくなります。
家計の負担に無理なく保険に加入するために保険料を抑えることも手段のひとつですが、それによる保険金を受け取る際の影響を想定し、検討することが大切です。
③失敗しないためのポイント
万が一のときにも安心してペットに適切な医療を受けさせることができるよう、ペット保険を選ぶ際は、以下のポイントを踏まえて総合的に比較検討することが重要です。
◇
ペットに合った補償を選ぶために保険用語をよく理解すること
◇
ペット固有種特有の病気や加齢に応じて、必要な補償が変わること
◇ 保険料を抑えるときは保険金を受け取る際の影響も考慮すること
家族の一員であるペットに1日でも長く健康に過ごしてほしいと願うすべての飼い主さまにとって、「もしもの時、費用を理由に治療の選択肢をあきらめない」ために、ペット保険は頼りになります。ペット保険を選ぶ際は、ぜひこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。